RRC member interview
text:Shun Sato
第12クール A1チーム(目標:フルマラソンsub3)MVP 髙木駿さん
故障からの復帰
静岡マラソンでサブ3(2時間58分15秒)を達成できたのですが、これはもうRETOのみなさんのおかげだと思っています。
昨年、つくばの後、右アキレス腱が痛み出して、治療院や整形外科に行ってもなかなか治らず、最後に行ったのがタムケンさんも通っている内田治療院でした。そこの鍼が効いて1月末の新宿ハーフを90分目標で走り切って、復活することができたんです。静岡は、4分15秒で刻んでいき、途中のスライドでサブ3のペーサーのわたびー(渡部健太)に追いかけられる感じだったので、このままいけばいけると頑張って逃げました。
応援の声に笑顔
みなさんの応援は大きな励みになりました。みんなに応援されるとレースはきついんですけど、その瞬間は笑顔になれるんです。応援のパワーはすごいなって改めて思いました。あと、静岡ではお腹が下がらなかったのが大きいですね。松本マラソンも、その後のつくばマラソンも途中でトイレに行ったのですが、この時は大丈夫でした。2レースとも持参した4つのジェルの内、3つしか採れなかったんですけど、静岡の時は4つ全て採ったんです。ジェルに胃腸が慣れて来て、うまく消化できたのが良かったのかなと思います。
仲間と走るということ
今、自分の走るモチベーションになっているのは、RETOです。
以前は健康目的で、ひとりで走り、マラソンで完走するのを目標にしていました。RETOに入ってからは同じ目標を持った仲間と一緒に走るだけでも楽しいですし、レースではみんなが応援している姿を見て、本当に感動しました。RETOに入れてよかったなと、強く思いますね。
憧れの有馬先生
チームでは僕より年齢が上の人が多く、自分からはなかなかコミュニケーションが取りにくいんですけど、みなさん声を掛けてくれるのがうれしいです。わたびーを始めレベルの高いA+の方々も走る度にアドバイスをくれますし、いろんな人からいろんな影響を受けています。特に有馬(寛之)さんは、仕事の絡みもありますが、走力的に安定してサブ3を出し続けているので自分の目標にしています。静岡の時にも「駿くんならできるよ」とずっと声をかけてくださって、サブ3を達成した時もゴール直後、一番最初にLINEをくれて、それを見て泣きそうになりました。僕は今、医療従事者ですが、税理士を目指していて、すでに試験を終え、あとは実務経験を積むだけになりました。有馬さんには仕事のことでも相談することがありますし、「仕事、手伝ってよ」と声を掛けてくださったり、本当に優しくかっこよくて、足も速くて憧れの大先輩です。
自分らしい走り方
静岡でサブ3を達成した後、みんなから「次はサブエガを目指しなよ」とか、一緒に走った杉(杉田侑菜)ちゃんにも「一緒にサブエガを目指していこうよ」と言われたんですけど、今はエガを目指すのではなく、いかにサブ3を安定して出せるのかを目標にしています。常に高い目標を目指していくよりもまずは足元を見つめながら、みんなと楽しく、みんなに感謝しつつ、自分のペースで走って行きたい。それが今の自分に合っているのかなと思っています。
―なぜ、走るのですか。
僕は、小さな目標をいっぱい立てて、それを達成していく生き方が好きで、その目標のひとつにサブ3とかマラソンがあります。その目標を達成するためにきつい練習をして、レースに出る。レースを走ること自体、単純に楽しいのもあるのですが、そのプロセスが楽しくて、走ることにハマっています。